WELgeeが伴走したウクライナの難民人材が国際NGOプラン・インターナショナルで採用決定！
ウクライナ出身のアンナさんは、マリウポリの大学で歴史やジャーナリズムを専攻し、中学校の教員として勤務する傍ら、記者として市民の声を社会に届けてきた人物です。プランは、アンナさんの社会貢献、特に母国ウクライナへの強い想いや、誠実な人柄に将来性を見出しました。
アンナさんは、激戦が続くウクライナ・マリウポリからポーランドに逃れ、2022年6月に来日。同年6月にWELgeeが主催したデジタルスキルワークショップに参加後、WELgeeと（株）バオバブが主催するAIアノテーショントレーニングに参加し、日本における自身のキャリアを模索しました。
WELgeeは、アンナさんの母国への強い貢献心や、丁寧で努力家な性格から、プランが募集する職種との相性が良いと判断し、紹介しました。同団体内の受け入れ体制づくりや、アンナさんのキャリアカウンセリングや履歴書・職務経歴書の指導、面談練習など、半年間伴走しました。
その結果、2022年12月よりプランに契約職員として採用され、アドボカシーグループに配属されました。今後は、ウクライナに関する情報の収集・分析から人権や歴史に関するプロジェクトの企画立案・実施・報告補助まで幅広く担当する予定です。
アンナさんの第一印象は「物静かな方だな」というものでしたが、働き始めて２カ月、仕事への提案力と対応力の高さに驚かされ続けています。初めはどうコミュニケーションを取ってよいのか、遠巻きに見ていたスタッフも、今では自然に声をかけています。
彼女と同じチームで働いた経験は、私自身、異なる言語の人とどう働くのか、そのあり方について考えるということでもありました。ぜひイベントで自分の経験を通じて感じたこと、学んだことをご紹介できればと思います。
難民人材の育成から、企業様とのマッチングと定着フォローに一貫して伴走するWELgeeチームが常日頃実感しているのは、人材の入社はゴールではなく新たな出発点だということです。イノベーションの可能性からはじまるマッチングには、入社後の根気強い歩み寄りや試行錯誤が伴います。
今回、長島さんからアンナさんと一緒に働いた数ヶ月間について事前にお話しいただいた際「学びになる」「考えるきっかけになった」「いいシナジーが生まれてきている」「彼女が入ってから新しく生まれた取り組み」など、一筋縄にいかないことと同時に生まれつつあるポジティブな変化についてもたくさん伺いました。 プラン・インターナショナル様の貴重な経験談が、難民採用に関心のある方々にとって次への足がかりになれば嬉しいです。
プラン・インターナショナルの概要
女の子が本来持つ力を引き出すことで地域社会に前向きな変化をもたらし、世界が直面している課題の解決に取り組む国際NGOです。世界75カ国以上で活動。世界規模のネットワークと長年の経験に基づく豊富な知見で、弱い立場に置かれがちな女の子が尊重され、自分の人生を主体的に選択することができる世界の実現に取り組んでいます。
設立 ： 1983年05月（日本事務局）
本社 ： 東京都世田谷区
理事長 ： 池上清子
HP ： https://www.plan-international.jp/
日本に逃れた難民とともに未来を築く団体です。難民認定の厳しい日本で、難民一人ひとりがキャリアや人生の目標を追求できる道筋を、多様なセクターとの協働を通じて目指します。難民人材の強みを、日本企業のダイバーシティ推進・イノベーション創出に生かす人材紹介サービス「JobCopass」、キャリア教育やメンターシップ、スキル開発などの育成機会を提供する「育成事業」、一人ひとりの難民が持つスキルや経験を、日本社会の様々なアクターの課題解決に生かし、お互いの強みを生かした価値創造を行う「共創事業」を運営しています。詳しくは https://welgee.jp/ をご確認ください
