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難民が新たな一歩を踏み出すための応援を募集しています【寄付キャンペーン】

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(2025/02/20 10:00更新)

日本にいる「難民」は10万人近く。彼らが日本で人生を再建するための伴走に、あなたの力が必要です。

2025年2月24日でウクライナ侵攻から3年となります。アフガニスタンのタリバン復権からは3年半、ハマスによるイスラエルへの越境攻撃とイスラエル軍によるガザへの侵攻からは1年半が経過しようとしています。

今日も世界で長期化・激化する紛争、迫害等から命を守るために他国に逃れるという決断をする人々がいます。

WELgeeは日本に逃れた難民が、日本でキャリアを築きなおし、人生再建のための機会創出や伴走を7年以上続けてきました。

しかし、紛争が長期化する中で、適切な就労機会にたどり着けない難民がまだまだ多くいます。

日本社会で「ともに生きていく」
そのためには彼らが仕事を通して、経済的・法的・社会的に自立し、
自分の力で第二の人生を歩めるようになることが必要不可欠です。


今回の寄付キャンペーンは、目標金額70万円で、
3月28日まで開催いたします。
どうかみなさまのご支援をいただけますと幸いです。

日本で生きる道を探し続けた5年間

Sさんは1991年、中部アフリカに位置するコンゴ民主共和国で、6人家族の長男として生まれました。大家族のもと、温厚で穏やかな青年として育ちました。

大学進学後は隣国ウガンダで工学を学び、卒業後はエンジニアとして活躍。27歳のとき、ルワンダで暮らしていた際に人生のパートナーと出会いました。恋人として共に過ごした後に結婚し、幸せな夫婦生活を送っていました。

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しかしある日、Sさんは政府の汚職を発見。そのことがきっかけで国家警察から脅迫を受けるようになりました。事態は日に日に深刻化し、ついには命の危機を感じるまでに。
 
とにかく遠くに逃げなければならない」ーそれがSさんの唯一の選択肢でした。

しかし、政府から目をつけられた人が安全な場所に逃げるのは、決して容易な事ではありません。多くの人が、逃げるルートを確保する前に逮捕され、司法判断なく刑務所に収容され、最悪の場合、命を奪われる事もあります。
 
Sさんは時間との闘いの中で、最短で逃げるルートを確保し、少しでも機会があれば脱出しようと決意しました。Sさんが最初に取得できたのが日本の短期滞在ビザでした。Sさんは故郷を後にする決断を下しました。

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2019年10月、Sさんは日本にやってきました。

支援も住まいもなく、最初の一か月半は公園で夜を過ごしていました

来日から2週間たった頃に難民申請をしました。しかし、日本では難民認定率が低いことを知り、日本で暮らし続ける別の道を模索するようになりました。

それから2020年1月になり、SさんはWELgeeと出会いました。6月には就労許可を手に入れ、ともに仕事探しを始めました。

しかし、日本は新型コロナウイルスの影響で緊急事態宣言が解除された直後。

企業の採用活動は停滞し、経済は深刻な不況に陥っていました。その状況下での仕事探しは文字通り、いばらの道でした。

Sさんは50〜60社に応募しましたが、書類選考で落ち続ける日々が続きました。ようやく面接の機会を得ても、採用には至らず、お試しで働く機会が得られても、正式な雇用にはつながりませんでした。

異国の地で、愛する家族と離れ離れになり、仕事も見つからず、家族を支えることができない。

この状況は、夫として強い責任感を持つSさんにとって、非常に辛いものでした。

難民認定申請者の現状

Sさんのような難民認定申請者の場合、申請から8ヶ月後に就労許可を得て、そこから毎日を生きるためだけの日銭稼ぎの仕事をしながら難民認定の結果を待ちつづける日々を送っている方が多いです。

難民認定審査の結果は3〜7年とかかるといわれており、その間、十分な支援もなく、後ろ盾がない状況におかれます。特に来日直後にはSさんのように家がなく、野宿になることも多々あります。

スキルや経験、志をもち母国で活躍していた人も多くいますが、これまでとは全くの異国である「日本」に来て困窮し、負のスパイラルにはまったまま抜け出せない状態になりがちです。

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WELgeeはそんなSさんに寄り添い、仕事が見つかるまでの2年間伴走し続けました。キャリアコーディネーターを中心に、彼のメンタルも気にかけながら、履歴書をブラッシュアップして、共に就労のための努力を重ねました。


2022年2月、ついにSさんは
プログラマーとしての仕事を手にすることができました。


Sさんにとって、それはまさに「奇跡」のような瞬間でした。

働くことで家族を支えることができるようになり、日本社会の一員として歩み始める実感を得たのです。

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さらに、長年待ちわびた家族との再会も実現しました。

4年間会えていなかった新婚のパートナーと日本で再びともに暮らしはじめ、この2月には新たな命を授かることができました。

日本における難民の現状

現在、母国を逃れ日本で暮らす難民は様々なケースで来日し、様々な在留資格で日本に滞在しています。法的ステータスやこれまでの背景・経緯などによっても、それぞれ異なる状態に置かれています。

ウクライナ避難民の場合

2025年1月31日現在、日本にはウクライナ避難民が1,982人在留しています。すでに帰国や他国へ移動した人もいますが、現在でも日本に滞在しつづけたいと考えている人が多数です。一方、フルタイムで就労できているのは全体の17%程度。多くが就職活動中かパートタイムでの勤務を続けています。

侵攻直後より、日本での安定した生活が可能になるよう、日本政府や日本財団、 民間財団等からの生活費支援が行われていましたが、続々と支給の終了期限を迎えており、就労と自立が喫緊の課題となっています。

アフガニスタンからの難民の場合

2021年8月、タリバンがカブールを陥落させ、政権を復活させました。直後より退避要求があり、前政権時代に日本大使館やJICAで勤務していた人や日本へ留学にきていた方など、計800名程度が日本に避難しました。

タリバンの標的となった知的階層や国の要職に就いていた方が日本に逃れてきていることもあり、プロフェッショナルエリートであった人も多いですが、これまで母国で築いた専門性の高い経験が日本の採用市場でそのまま転用できない場合も多く、多くが未だフルタイムの仕事には接続できていない、というのが現実です。

日本で職を探す難民を待ち受ける壁

日本に来る難民は、出身国、背景、在留資格など異なる状況にありますが、それでも共通しているのは、

日本で活躍できるスキルや可能性を持った人が多いことです。

そのため、彼らは様々なバックグランドを活かした職業を選びたいという思いを持っていますが、日本の採用市場で自分のスキルや志につながる仕事に就職し、人生再建をするには高いハードルがあります。

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言語の壁

多くの企業が外国人採用において足きり要件としてもうけている「日本語能力検定(JLPT)一級」

漢字2000語(中学修了レベル)、語彙力10,000語レベルと設定されており、合格率30%、日本語ネイティブでも満点をとれない難易度のテストと言われています。

一方、紛争や迫害等、突然の出来事から、どうにか日本に逃れてきた難民・避難民は、多くが日本語学習経験のないまま来日しており、金銭的な理由により日本語学校に通えない場合も多いです。たとえ就職活動に挑戦しても、多くが「日本語のレベルが足りない」ということを理由に、企業から多数のお祈りメールをもらう日々を送ります。

情報にアクセスする難しさ

異国の地である日本に逃れてきた彼らは、誰も知り合いがいない状態からの就職活動を強いられ、適切な情報にアクセスすることは困難です。ハローワーク等の存在を知らないこともあります。彼ら自身の力で難民・避難民を雇いたいと考える人に出会うのはとても困難です。

母国と異なる市場環境への適応

これまで生きてきた母国の市場やグローバル市場と、日本市場には大きなギャップがあり、日本社会・市場における「自分」の立ち位置を客観的にとらえることはかなり難しいです。母国でハイキャリア人材であった方でも、母国で活用していたスキルや経験が日本の採用市場という異なる環境下で高く評価されるとは限らず、就職活動を困難にさせています。

出身国・バックグラウンドへの偏見

外国人採用担当者が普段多く対峙しているのは、欧米・アジア諸国出身の留学生。

「アフガニスタンから来ました。」「難民です。」

そう自己紹介をするだけで、白い目を向けられることも少なくありません。

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あまりに高い就職活動の壁に、たとえ母国でエンジニア・弁護士・会計士といった豊かなキャリアを築いていても、工場での単純労働や解体現場での作業員として働くことも多くあります。

長期的なキャリア構築には時間がかかるため、言語力が求められないものの経済的には不安定な単純労働につき、年月が経っていくケースも多いです。心身ともに消耗しながら、次第に長期的な人生設計が迷子になり、人生再建へのきっかけが持ちにくい状態に陥ります

彼らは将来の母国や地域の平和を担う存在にも、
日本の未来をともに築く存在にもなれる。

彼らには、可能性・経験・志があります。

WELgeeは彼らとともに社会の価値創造へ向けて、
「自らの境遇にかかわらず、ともに未来を築ける社会」

をミッションに活動しています。

WELgeeの活動

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①Career Training Program

日本社会で必要とされるスキルや知識を学ぶための全3回の研修です。自己分析や就職活動の方法など、日本でキャリアを築くために重要な知識を実践形式で学びます。

研修のテーマ例

  • About WELgee & the Japanese market(WELgeeと日本市場について)
  • Tips for job hunting in Japan(日本での就職活動のヒント)
  • How to write a resume(履歴書の書き方)

②メンターシッププログラム

すでに日本社会で活躍している社会人がメンターとなり、3ヶ月間かけてインターナショナルズ(WELgeeに関わる難民)の自己内省と就職活動に伴走します。インターナショナルズは、メンターのサポートを得ながら経験やスキルを可視化させ、日本におけるキャリアプランや強み、関心のある仕事を再定義していきます。

③難民人材コーディネーションサービス「WELgee Talents」

難民人材と日本企業をつなぐキャリアコーディネーションサービスです。

Career Training・メンターシップを通じて、採用文化を学び、日本におけるキャリアを具体的に描きはじめたインターナショナルズを、難民採用に関心のある企業に紹介。難民人材へのカウンセリングはもちろん、企業へのコンサルティング、フォローアップサポート等を通じて、難民・企業双方にポジティブなインパクトを生むマッチングを生み出します。

スキル開発プログラム

日本語教育やIT教育、大学院推薦プログラム等、それぞれが思い描くキャリアを築いていくことを目的に、様々なスキル開発の機会を提供しています。

これまでの実績

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これからも国を逃れた難民が、ここ日本で第二の人生を歩めるように。

WELgeeはSさんと2年間もの伴走の末に、スキルを活かし活躍できる仕事を得ることができました。結果、Sさんは法的・経済的な安定を獲得し、日本で家族を築くことが出来ています。

現在、世界情勢の不安定化に伴い、日本に逃れてくる難民の数が増え続けています。WELgeeにInternationalsとして登録する方も直近1年で約100名増加しました。しかし、彼らが日本でキャリアを築くこと、異国で自立していくまでの道を描くことは未だに困難な事です。

そんな荒波の中、就職活動の壁に時にはくじけそうになりながらも、人生再建を日本で描いていこうと、日々奮闘しています。

今、難民の人生再建にあなたのご寄付が必要です。

支援でできること

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ご支援への感謝を込めて

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3000円以上のご寄付で、手書きメッセージ付きはがきをお送りします

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5000円以上のご寄付で、WELgee感謝祭に限定ご招待!
対面で直接、インターナショナルズやWELgeeスタッフからお話をさせていただきます。

難民の未来を拓くため、寄付にご協力をお願いいたします。

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あなたのご寄付が難民の若者の力になります。

来年度も、事業を継続・拡大し、難民の「人生再建へ伴走」しつづけるため、ご協力をお願いいたします。

クレジットカードもしくは銀行振込にて、3,000円以上からご寄付いただけます。

ご寄付はこちらから

◎難民の定義
難民とは「人種・宗教・国籍・特定の社会的集団の成員資格・政治的意見を理由に迫害されるという十分に理由のある恐怖のために国籍国の外におり、かつ、その国の保護を受けられないか、そのような恐怖のためにそれを望まない者」(出典:UNHCR『難民の地位に関する条約』『難民の地位に関する議定書』)を指します。 近年、UNHCRのガイドラインなどによって国際慣習では、紛争・ジェンダー・気候変動での強制移住をせざるを得なくなった人々についても難民として保護する流れが主流になっています。

◎WELgeeの「難民」の考え方
難民が生じる背景や社会情勢が多様化・複雑化する中で、従来の難民の定義にとどまらない多くの人々が、祖国を追われる状態に置かれています。WELgeeは、命の危険があって現在母国に戻れない状態にある人を活動の対象としており、認定難民・難民認定申請者・後発的難民(帰国困難な状態にある元留学生等)・避難民なども含んでいます。

◎WELgee活動のスタンス
WELgeeは「難民」を保護対象としてのみならず、一人ひとりが志や経験をもった個人として捉えています。政府による難民認定だけをゴールにするのではなく、難民の人生の再建の選択肢を増やす取り組みを行っています。 WELgeeでは、WELgeeに登録しており、就職に向けて準備の揃っている難民の人材、もしくはすでに就職し活躍している難民の人材を、特に対企業向けに敬意をこめて「難民人材」と呼んでいます。

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