難民が新たな一歩を踏み出すための応援を募集しています【寄付キャンペーン】
2025年2月17日~2025年3月28日の期間で実施しました寄付キャンペーン。64名の方より、777,000円のご寄付をいただきました。
応援の気持ちに、心より感謝申し上げます。
インターナショナルズのため、また企業における難民活躍促進のため、大切に活用させていただきます。
また、WELgeeでは引き続き、難民の人生再建を支えるWELgeeファミリー(月額継続寄付会員)を募集しております。
「日本に逃れた彼らの人生再建を応援したい。」
「難民の若者を寄付で応援したい!」
そうお思いの方は下記ページをごらんください。
現在、母国を逃れ日本で暮らす難民は様々なケースで来日し、様々な在留資格で日本に滞在しています。法的ステータスやこれまでの背景・経緯などによっても、それぞれ異なる状態に置かれています。
難民認定申請者の場合、申請から8ヶ月後に就労許可を得て、そこから毎日を生きるためだけの日銭稼ぎの仕事をしながら難民認定の結果を待ちつづける日々を送っている方が多いです。
難民認定審査の結果は3〜7年とかかるといわれており、その間、十分な支援もなく、後ろ盾がない状況におかれます。特に来日直後にはSさんのように家がなく、野宿になることも多々あります。
スキルや経験、志をもち母国で活躍していた人も多くいますが、これまでとは全くの異国である「日本」に来て困窮し、負のスパイラルにはまったまま抜け出せない状態になりがちです。
2025年1月31日現在、日本にはウクライナ避難民が1,982人在留しています。すでに帰国や他国へ移動した人もいますが、現在でも日本に滞在しつづけたいと考えている人が多数です。一方、フルタイムで就労できているのは全体の17%程度。多くが就職活動中かパートタイムでの勤務を続けています。
侵攻直後より、日本での安定した生活が可能になるよう、日本政府や日本財団、 民間財団等からの生活費支援が行われていましたが、続々と支給の終了期限を迎えており、就労と自立が喫緊の課題となっています。
2021年8月、タリバンがカブールを陥落させ、政権を復活させました。直後より退避要求があり、前政権時代に日本大使館やJICAで勤務していた人や日本へ留学にきていた方など、計800名程度が日本に避難しました。
タリバンの標的となった知的階層や国の要職に就いていた方が日本に逃れてきていることもあり、プロフェッショナルエリートであった人も多いですが、これまで母国で築いた専門性の高い経験が日本の採用市場でそのまま転用できない場合も多く、多くが未だフルタイムの仕事には接続できていない、というのが現実です。
日本に来る難民は、出身国、背景、在留資格など異なる状況にありますが、それでも共通しているのは、
日本で活躍できるスキルや可能性を持った人が多いことです。
そのため、彼らは様々なバックグランドを活かした職業を選びたいという思いを持っていますが、日本の採用市場で自分のスキルや志につながる仕事に就職し、人生再建をするには高いハードルがあります。
多くの企業が外国人採用において足きり要件としてもうけている「日本語能力検定(JLPT)一級」。
漢字2000語(中学修了レベル)、語彙力10,000語レベルと設定されており、合格率30%、日本語ネイティブでも満点をとれない難易度のテストと言われています。
一方、紛争や迫害等、突然の出来事から、どうにか日本に逃れてきた難民・避難民は、多くが日本語学習経験のないまま来日しており、金銭的な理由により日本語学校に通えない場合も多いです。たとえ就職活動に挑戦しても、多くが「日本語のレベルが足りない」ということを理由に、企業から多数のお祈りメールをもらう日々を送ります。
異国の地である日本に逃れてきた彼らは、誰も知り合いがいない状態からの就職活動を強いられ、適切な情報にアクセスすることは困難です。ハローワーク等の存在を知らないこともあります。彼ら自身の力で難民・避難民を雇いたいと考える人に出会うのはとても困難です。
これまで生きてきた母国の市場やグローバル市場と、日本市場には大きなギャップがあり、日本社会・市場における「自分」の立ち位置を客観的にとらえることはかなり難しいです。母国でハイキャリア人材であった方でも、母国で活用していたスキルや経験が日本の採用市場という異なる環境下で高く評価されるとは限らず、就職活動を困難にさせています。
外国人採用担当者が普段多く対峙しているのは、欧米・アジア諸国出身の留学生。
「アフガニスタンから来ました。」「難民です。」
そう自己紹介をするだけで、白い目を向けられることも少なくありません。
あまりに高い就職活動の壁に、たとえ母国でエンジニア・弁護士・会計士といった豊かなキャリアを築いていても、工場での単純労働や解体現場での作業員として働くことも多くあります。
長期的なキャリア構築には時間がかかるため、言語力が求められないものの経済的には不安定な単純労働につき、年月が経っていくケースも多いです。心身ともに消耗しながら、次第に長期的な人生設計が迷子になり、人生再建へのきっかけが持ちにくい状態に陥ります。
彼らは将来の母国や地域の平和を担う存在にも、
日本の未来をともに築く存在にもなれる。
彼らには、可能性・経験・志があります。
WELgeeは彼らとともに社会の価値創造へ向けて、
「自らの境遇にかかわらず、ともに未来を築ける社会」
をミッションに活動しています。
日本社会で必要とされるスキルや知識を学ぶための全3回の研修です。自己分析や就職活動の方法など、日本でキャリアを築くために重要な知識を実践形式で学びます。
研修のテーマ例
すでに日本社会で活躍している社会人がメンターとなり、3ヶ月間かけてインターナショナルズ(WELgeeに関わる難民)の自己内省と就職活動に伴走します。インターナショナルズは、メンターのサポートを得ながら経験やスキルを可視化させ、日本におけるキャリアプランや強み、関心のある仕事を再定義していきます。
難民人材と日本企業をつなぐキャリアコーディネーションサービスです。
Career Training・メンターシップを通じて、採用文化を学び、日本におけるキャリアを具体的に描きはじめたインターナショナルズを、難民採用に関心のある企業に紹介。難民人材へのカウンセリングはもちろん、企業へのコンサルティング、フォローアップサポート等を通じて、難民・企業双方にポジティブなインパクトを生むマッチングを生み出します。
日本語教育やIT教育、大学院推薦プログラム等、それぞれが思い描くキャリアを築いていくことを目的に、様々なスキル開発の機会を提供しています。
WELgeeはSさんと2年間もの伴走の末に、スキルを活かし活躍できる仕事を得ることができました。結果、Sさんは法的・経済的な安定を獲得し、日本で家族を築くことが出来ています。
現在、世界情勢の不安定化に伴い、日本に逃れてくる難民の数が増え続けています。WELgeeにInternationalsとして登録する方も直近1年で約100名増加しました。しかし、彼らが日本でキャリアを築くこと、異国で自立していくまでの道を描くことは未だに困難な事です。
そんな荒波の中、就職活動の壁に時にはくじけそうになりながらも、人生再建を日本で描いていこうと、日々奮闘しています。
今、難民の人生再建にあなたのご寄付が必要です。
3000円以上のご寄付で、手書きメッセージ付きはがきをお送りします
5000円以上のご寄付で、WELgee感謝祭に限定ご招待!
対面で直接、インターナショナルズやWELgeeスタッフからお話をさせていただきます。
◎難民の定義
難民とは「人種・宗教・国籍・特定の社会的集団の成員資格・政治的意見を理由に迫害されるという十分に理由のある恐怖のために国籍国の外におり、かつ、その国の保護を受けられないか、そのような恐怖のためにそれを望まない者」(出典:UNHCR『難民の地位に関する条約』『難民の地位に関する議定書』)を指します。 近年、UNHCRのガイドラインなどによって国際慣習では、紛争・ジェンダー・気候変動での強制移住をせざるを得なくなった人々についても難民として保護する流れが主流になっています。
◎WELgeeの「難民」の考え方
難民が生じる背景や社会情勢が多様化・複雑化する中で、従来の難民の定義にとどまらない多くの人々が、祖国を追われる状態に置かれています。WELgeeは、命の危険があって現在母国に戻れない状態にある人を活動の対象としており、認定難民・難民認定申請者・後発的難民(帰国困難な状態にある元留学生等)・避難民なども含んでいます。
◎WELgee活動のスタンス
WELgeeは「難民」を保護対象としてのみならず、一人ひとりが志や経験をもった個人として捉えています。政府による難民認定だけをゴールにするのではなく、難民の人生の再建の選択肢を増やす取り組みを行っています。 WELgeeでは、WELgeeに登録しており、就職に向けて準備の揃っている難民の人材、もしくはすでに就職し活躍している難民の人材を、特に対企業向けに敬意をこめて「難民人材」と呼んでいます。