2023年度「国際交流基金地球市民賞」を受賞しました!
国際交流基金(JF)は、1985年より国際文化交流を通じて日本と海外の市民同士の結びつきや連携を深め、 知恵やアイディア・情報を交換し、ともに考える団体に対して「国際交流基金地球市民賞」を贈呈しています。過去には特定非営利活動法人難民支援協会・特定非営利活動法人テラルネッサンス等の団体に贈呈されてきました。
このたび、第39回となる2023年度の受賞団体に、応募総数78件から、国際視覚障害者援護協会(IAVI)、ABC ジャパンとともにWELgeeが選定されました!
WELgeeでは日本へ逃れた難民が企業で人材として活躍できるようになることを目指し、難民人材と日本企業をつなぐキャリアコーディネーションサービス「WELgee Talents」、キャリア教育やメンターシップ、スキル開発などの育成機会を提供する「育成事業」を運営しています。WELgeeの緊急支援に留まらない、難民の活躍機会を創出していく活動・スタンスが評価され、今回の受賞につながりました。
NPO 法人 WELgee は、日本にやってくる難民のキャリアや人生の目標に基づく教育プログラムを提供し、雇用企業とのマッチングや就労後の伴走支援を通じて、誰もが未来を描ける日本をめざした活動を行っている。これまでに 400人以上の難民に伴走し、20人が専門性を活かした仕事に就いている。活動は就職支援に留まらず、難民経験者が講師を務める企業との連携研修や SDGs をテーマにした座談会などを通じて、難民のキャリアアップと国際理解の促進にも新たな挑戦を行っている。WELgee のアプローチは難民支援のみならず、在留外国人支援や国際理解活動においても示唆に富むものである。
「難民問題」は、どうしても、国連や各国政府、弁護士や支援団体にしか手が出せない専門的な領域のような気がするかもしれません。しかし実は、既存の社会のアクターが、彼ら彼女らと社会の接点を提供する、そして新たな価値を共に作り出すことで、人生の選択肢をいくつも増やしていくことが可能なのです。今回の受賞が、日本で頑張る彼らの存在やWELgee の活動を新しく知ってくださる方々と繋がっていく機会になったら嬉しいです。
昨日、2月22日には授賞式が開催されました。