2023年もたくさんの応援をありがとうございます!WELgeeから皆さまへの年末の挨拶をお届けします
いよいよ2023年も大詰めですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
今年もWELgeeをさまざまな形で応援してくださり、心から感謝申し上げます。
テレビをつけるとガザへの空爆の痛ましい報道が連日流れてきます。年末年始も、心も身体も休まらない中で過ごさなくてはならない子どもたちがいます。
ウクライナ侵攻からもうすぐ2年が経つ中で、帰れると思っていた故郷に帰れないまま家族と離れ離れの日々を過ごす人たちがいます。また、なかなか報道もされない国や地域から、わずかな希望を繋ぐために逃れる人たち、その中にはやっとのことで日本にたどり着く人たちもいます。
そんな日本で、難民認定というゴールに希望を見出せないまま、ついには帰国を選ぶ人もいました。自分たちに何ができるのか、世界の混乱と膠着した構造に少しでも変化を生み出すことができるのか、私たち職員も、模索しながら一歩一歩を歩んだ1年でした。
事業面では、数年間かけて構築してきたプログラムが、徐々に形になってきました。
日本でのキャリアを通した人生再建を切り拓くことを目指すWELgeeでは、就職への準備(Readiness)を高めるための育成機会を提供しました。日本特有の労働市場や就職活動について知ってゆくCareer Trainning Programには43名の難民(インターナショナルズ)が参加。また、逆境を乗り越え、すでに企業で活躍する先輩難民の経験を聞くSempai Sessionを開催。延べ55名が参加し、活発な質問が飛び交いました。
WELgeeならではのプログラム「メンターシッププログラム」では、社会人メンターが3ヶ月間、就職活動に伴走します21名の社会人メンターが、それぞれペアのインターナショナルズの就職活動をサポートしました。
企業の執行役員の方の参加もあったり、企業としてメンターを送り出していただいたりと、幅広い経験を持つ社会人メンターが、個々のインターナショナルズの価値観や経験の棚卸しや、自身の強みを伝えられるようになるためのメンタリング・就職活動支援を行いました。
就労伴走事業で伴走したのは33名。出身の国も地域も経験も特技も様々です。個々の価値観や強みに合わせた就労機会・キャリア形成のための伴走を行いました。
伴走の結果、アフリカ進出を検討する富山県の地場企業、日本発のグローバルブランドを目指すアパレル企業、上場企業の再生可能エネルギー事業部門での技術者としての採用事例など、難民の若者たちの日本での活躍の選択肢を大きく広げるマッチングを生み出すことができました。
また、2023年9月には、サービスをJobCopassから『WELgee Talents』に大幅にリブランディングをし、難民の背景を持つ人材の企業における採用・活躍の可能性を産業界の方々や日本社会の皆さまに広くお伝えしました。
さらに2023年は、経済界の皆さんや、支援団体の皆さんとの連携が進んだ年にもなりました。世界難民の日に合わせて開催した「Refugee Career Demo-Day 2023」では、13企業に協賛いただき、各業界のリーディングカンパニー40社、56名のビジネスリーダーと、難民人材20名が交流する熱気に溢れた場が実現。
また、1975年より政府から委託を受けて難民等の支援を行う難民事業本部(RHQ)との新しい協力覚書も締結しました。
創業時からWELgeeを支えてきた林(エンゲージメント推進部門統括)と、山本(理事・事業部全体統括)の間に第一子が生まれ、コアメンバー2名が産休・育休でお休みをしたことも、組織にとって挑戦と変化のタイミングとなりました。組織基盤やマネジメント体制の整備を進め、社会的な責任を安定的・継続的に果たせるような組織づくりを行いました。
WELgeeの存在は、寄付や協働、様々な形で背中を押してくださっている皆さまによって支えられています。心から感謝申し上げます。
長くなりましたが、皆さまどうぞ良いお年をお迎えください。
来年も、まだまだ変化と成長の年になりそうですが、どうぞよろしくお願いいたします。
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【年末年始休暇のお知らせ】
2023年12月29日(金) 〜 2024年1月5日(金)まで年末年始休暇となります。
お問い合せ等には、1月6日(土)以降に順次対応させていただきます。
・2022年度の年次報告書「Co-Creative Adventure」