ウクライナ避難民の就労伴走 ~WELgeeが取り組む理由と現在の取り組み~
ウクライナ侵攻から1年。避難民が日本で生活を再建するため、就労が喫緊の課題となっています。
WELgeeでもウクライナ避難民の就労伴走に取り組んでいます。今どのような取り組みをしているのか、なぜWELgeeがウクライナ避難民の就労伴走に取り組むのか、お伝えいたします。
ロシアのウクライナ侵攻が始まって1年以上が経過しました。今も激しい戦闘が続いており、日本に逃れてくる避難民も増え続けています。法務省によると3月22日時点で2361人のウクライナ避難民が来日しています。
日本財団が2022年11月~12月に実施した日本国内のウクライナ避難民750名へのアンケートによると、4人に1人が日本への定住意欲がある一方で、60%が就労しておらず、そのうち約60%が求職中です。また、就労者の約80%がパートタイムの仕事についています。
実際、WELgeeが出会うウクライナ避難民も、職につけていない、あるいはサバイバルジョブ(生き延びるための仕事)をしているという人が多く、経験やスキルをいかし、伸ばすことのできる仕事への転職を望んでいます。
毎日新聞からの取材をうけたアンテメニウク・ルナさんも「戦争が終わっても日本で暮らし、日本語やITのスキルを学んで仕事で生かしたい」と述べています。
▶ 毎日新聞 ウクライナ避難者、日本語の壁 安定した就労、遠く 8割パート、スキル生かせず
一方で、ウクライナ避難民は難民と同様、突然逃げざるをえなかったという背景があり、日本語が流暢に使える人材は少なく、それが就労における大きな課題となっています。
WELgeeでは5年間難民を就労の側面から伴走してきた経験を生かし、日本財団とも連携のもと、ウクライナ避難民に対しても、日本での人生再建にむけ日々伴走に取り組んでいます。
3月24日には、日本青年会議所主催ウクライナ避難民のためのビジネスマッチングイベントに参加し、ITのプロフェッショナル、デザイナー、「アカウンタントが天職!」と語る方、将来を見据えて参加した高校生まで、多くのスキルとパッションにあふれる”Refugee Talent”に出会うことができました。
今年の1月にはWELgeeが伴走してきたウクライナ避難民のアンナさんが、彼女の夢でもあった国際NGOに採用されました。現在はウクライナに関する情報の収集・分析から仕事をはじめており、将来的には人権や歴史に関するプロジェクトの企画立案・実施・報告補助まで幅広く担当する予定です。
▶PR Times WELgeeが伴走したウクライナの難民人材が国際NGOプラン・インターナショナルで採用決定!
▶BuzzFeedNews 順風満帆だった人生は一瞬で…ロシア侵攻の「あの日」から1年。ウクライナ女性が今思うこと
▶プランインターナショナル ウクライナから日本へ。いま伝えたい日本への願い(前編) ウクライナから日本へ。いま伝えたい日本への願い(後編)
マッチングイベントで出会えた人財も含む、多くのウクライナ避難民たちが、アンナさんの後に引き続き、日本社会と繋がりそのスキルやパッションを発揮する場を作れるよう、これからも伴走を実施していきます。
ウクライナ避難民の就労伴走は、彼ら自身の未来を築く大きなきっかけになることはもちろん、他の国から逃れてきた難民人材にとっても機会が広がるチャンスになると信じています。
たしかに、ウクライナ避難民ばかり支援を受けているという批判も存在するのは事実です。しかし、ウクライナ避難民への関心が、日本に逃れてきた難民への関心につながり、彼らのような難民とともに「自らの境遇にかかわらず、ともに未来を築ける社会」をつくることにつながるはずです。
ウクライナ避難民を入口に興味をもった企業が、他の難民の採用もさらに積極的に受け入れるようになる未来を目指して、ウクライナ避難民の伴走をすすめていきます。
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