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【WELgee Salon –autum festival-②】NさんがSempaiSessionで語ったこととは…?

2022年11月13日、 WELgee Salon–autum festival- が開催されました。

現在WELgeeでは、育成事業キャリア教育プログラムの一環として、繋がる機会を作る場「WELgee Salon」を行なっています。2020年以降初の対面開催となった今回は、internationalsが一歩踏み出すきっかけとなるよう、NさんからのSempai Sessionと自己内省ワークショップを実施しました。

今回はイベントでSempaiSessionを担当したNさんに詳しくお話をお聞きしました。

【Nさんプロフィール】

コンゴ民主共和国出身。2019年10月に来日し、現在は母国の大学院での学びを生かし、都内IT企業においてソフトエンジニアとして活躍されています。英語・フランス語を含む6か国語を話すことができ、日本語は現在勉強中だそうです。

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ーー WELgee Salon–autum festival-において、どんなお話をされましたか?

2020年6月に仕事探しをはじめてからの今までの軌跡をお話しました。今年の8月、正社員として仕事を得るまで、どのような経験をし、何を考え、どのように困難を乗り越えてきたか、写真を用いて話しました。また就職活動中の方に対し、当時持っていた感情や仕事を得るため試みた成長なども踏まえ、アドバイスもしました。

ーー 就職活動において大変だったことはなんでしょうか?

いくつかありますが、一つはコロナパンデミックです。来日直後にコロナが発生、仕事探しをはじめたのは1回目の緊急事態宣言が解除された直後でした。会社は閉鎖、経済は不況、仕事を得るのが非常に困難になる中で仕事探しをはじめました。もちろん日本人にとっても非常に困難な時期だったと思いますが、日本で働いた経験がなく日本語も話せない自分は、さらに仕事を得るのが大変でした。

また最も就職の妨げになったのは言語の壁在留資格です。多くの会社において日本語がまだあまり話せないこと、そして在留資格が不安定なことを理由に不採用となりました。

一方で、国から逃れて日本に来た当時は、自分の状況や国に残していた妻が心配でメンタルが不安定であったこと、またサバイバルジョブ(明日生きるためのお金を稼ぐ仕事)をこなすしかない状況だったことから、日本語の学習に集中することは困難でした。

ーー その後、WELgeeのJobCopassを通じてIT企業に就職することができました。それを通じてなにか変化はありましたか?

現在の仕事を得る前は、鬱状態になっていたこともありました。アフリカの文化には、家族を大事にすること、経済的にもサポートすることが男の役割だ、という価値観があります。国に残っていた妻を呼び寄せることができず、家族を支えるための安定した収入も得られていない自分に対して強く落ち込んでいました。

不安定な在留資格にも関わらず、フルタイムとして就職できたことはとても予想外のことで、奇跡だったと感じています。就職を通じて、以前よりも安定した生活を送れています。家賃を支払え、家族を養えて、食べ物を買うことができ、やっとスタート地点に立てたと、とても喜ばしく思っています。

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ーー 就職を通じてスタート地点に立った今、将来なにをしたいと考えていますか?

かつて私は今は亡き友人に言われたことがあります。

人はいつも死ぬその間際、病院のベッドの上で、自分の存在がどれだけこの世界にとって重要なものであったかという質問を自分自身に投げかける。自分自身のことではなく、誰の人生をよくすることができたか、を考える。

この言葉から、私は人生の最後の瞬間、自分の人生は意味のあるものだったと思えるように、生きていきたいと思っています。

具体的にはいつか祖国、アフリカの人々の支援をしたいです。生まれ育ったアフリカはとてもいい場所です。しかし、飢餓や貧困に苦しむ人が未だ多くいます。社会も経済も多くのことがまだまだ発展途上です。私のミッションは貧困で苦しむ人々の支援をすること、そしてアフリカの発展に貢献することです。まだ何も具体的なプランはありませんが、いつか、自分の会社のアフリカ進出に携わりたいです。それは自分自身にとっても大きな達成になると考えています。

ーー 先日WELgee Salonでは、就職活動中の人材が多く参加していました。彼らに対して、どのようなことを伝えましたか?

忍耐強く、決して諦めないで、夢を追い続けるべき、ということを伝えました。自分自身、強い人間だとは思いませんが、とにかく諦めなかった結果、仕事を得ることができました。どれだけ不可能に思えても、信じ行動しつづければ夢は叶います。

またメンタルヘルスを気にかけるべきということも伝えました。たとえ就職に苦しみ、メンタルを病んでしまったとしても、その状態で仕事が得られることはありません。メンタルヘルスのためにも、助けあうことができ、ポジティブなアドバイスをくれる友人に囲まれているべきです。


いかがでしたか?

今回のインタビューではNさんの豊かな人間性を垣間見ることができました。逆境を乗り越えてきた彼からのストーリーは、今逆境にいる難民を強く刺激したようです。

これからもWELgeeではNさんのように、日本に逃げざるをえなかった難民が、経験やスキルを生かし、日本社会においても輝けるように、日本を共に盛り上げる仲間となれるように、育成から就労、安定した在留資格の取得まで伴走していきます。

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このような活動の継続には皆様からのご支援が不可欠です。
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https://www.welgee.jp/campaign2022.html

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