ホームレス、入院生活... 4年間の伴走を経て、ベースフードに採用されたNさんの軌跡
8月6日に【WELgeeファミリー限定】『祝!ベースフードへ就職!エチオピア出身のNさんの就職お祝い会』を開催し、16名のファミリーにご参加いただきました。このイベントでは、就職の決まったNさんのストーリーからWELgeeとの出会いや、日本での生活についてお話を聞きました。
実際にinternationalsから日本に来た時の心境や、WELgeeとの伴走について、就職先での仕事など、日本での4年間を振り返り、心境を共有してくれました。
2018年にエチオピアから来日した男性、Nさん(20代後半)はWELgeeのサポートで、2022年7月に完全栄養食を手掛けるスタートアップのベースフードに就職をしました。
Nさんは母国で国立大を卒業後、銀行に勤めながらウェブメディアも立ち上げたエリートでした。政治的迫害を受けて来日をしましたが、当初は言葉も分からず頼る人もいませんでした。
「特に最初の半年は、本当に大変でした。お金が尽きて食事もできず住む場所もなく、野外で寝た日もあります。経験したことのない冬の寒さと将来が全く見えない闇の中で、日本に来た自分を責めたこともありました。」
彼は、スマホで検索した難民支援団体で日本語教室を紹介され、そこでボランティア講師をしていたWELgeeのメンバーと出会いました。
難民認定は多くの場合、結果が出るまで数年かかります。Nさんも待つ時間の長さに希望を失いかけ「このまま、生き延びるためにお金を稼ぐだけの人生を送るのか」と、腐っていた時期もあったと言います。
しかしWELgeeは彼の「日本で明るい未来を築くのだという秘めた情熱」を見込んで、社会人大学院「至善館」に推薦をしました。Nさんは至善館の奨学金審査をパスし、学費全額免除で入学を果たしました。
とはいえ、生活のために朝6時から工場で働き、夜と週末に勉強する生活はハードで、体調を崩し入院したこともあったと言います。
WELgeeのメンバーはそんな彼を励まし続け、本人すら忘れていた誕生日を、サプライズで祝いました。
Nさんは2年後、無事MBAを取得をしました。
「苦しい時、サヤカたちが友だちとして勇気付けてくれたおかげで、将来何をすべきか見失わないでいられた。WELgeeと出会わなければ大学院に行くこともなく、今もレストランや工場でバイトをしていたでしょう。」
WELgeeでは、難民人材に特化した伴走型人材紹介サービス『JobCopass』を通じて、Nさんのように「難民」と呼ばれる人たちが、これまでに培ったスキルと経験、あふれる情熱や志、逆境の中でも道を切り拓き、挑戦を諦めないタフネスを活かして、日本の企業に貢献できる仕掛けをつくっています。
「Nさんのように志と情熱あふれる難民の人たちと交流してみたい」
「どんなスキルや経験をもつ人たちがいるのか詳しく知りたい」
「自社や知り合いの会社のニーズと照らし合わせてみたい」
ご関心がある方は、是非以下のJobCopassの登録フォームに、気軽にお問い合わせください!