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2022.07.23 採用事例

WELgeeが伴走した難民人材がフードテックベンチャー「べースフード」で採用決定！

難民経験が多様性な組織形成に活きると評価され、社員が心身健康に働くための基盤をつくる基幹部署の社員に！

NPO法人WELgee（代表理事：渡部カンコロンゴ清花、以下「WELgee」）は、日本での就労に向けて伴走した難民人材が、完全栄養食のパイオニアであるベースフード株式会社（代表取締役：橋本舜、以下「ベースフード」）にて採用に至ったことを発表します。

ベースフードは「主食をイノベーションし、健康をあたりまえに」をミッションに掲げ、1食に必要な33種類の栄養素がすべてとれる完全栄養食※1を販売するフードテック企業です。同社には、2022年2月に開催された「Industry Co-Creation ® (ICC) サミット FUKUOKA 2022」にてWELgee代表渡部のピッチを聞いたことをきっかけに難民人材の採用に興味をお持ちいただき、今回の採用に至りました。

エチオピア出身のNさん（仮名）は、母国で銀行員として勤務する傍ら、ウェブメディアの立ち上げを経験した人物です。同社は、Nさんの志の高さや、MBAでビジネスを体系的に学んだ学識の深さ、人柄に将来性を見込みました。

Nさんは政治的迫害により母国から逃れ、2018年に来日。WELgeeは来日初期にNさんと出会い、自分が何をやりたいのかの自己内省の壁打ちや、在留資格のアドバイス、就職に向けたキャリアコーチング、企業への推薦など、約4年間寄り添ってきました。NさんはWELgeeが推薦枠を持つ大学院大学「至善館」の1期生として入学をし、2年間かけてMBA（経営学修士）を取得しました。MBAにて体系的にビジネスを学んだことも、本採用で高評価を受けました。

Nさんは、2022年7月からべースフードで正社員として雇用され、HRに配属されます。
社員の心身の「健康をあたりまえに」するため、HRとして幅広く業務を担当する予定です。

ベースフード代表取締役橋本舜氏のコメント

ICCでの出会いがきっかけで、WELgeeの取り組みを知りました。イベントに招待していただき、難民の若者と出会い実際に会話を交わすなかで、優秀で多様性のある難民人材の可能性を感じました。

Nさんにはまず、HRに所属してもらう予定です。
べースフードのミッションは「主食をイノベーションし、健康をあたりまえに」です。お客さまの「健康をあたりまえに」するには、まず社員の「健康があたりまえ」でないといけないと考えています。

弊社の「HR」は「Happy Relationship」の略です。会社と従業員、従業員と従業員など、様々な関係性を「Happy」にし、社員が心身ともに健康に働くための基盤として、HRが存在していることを意味しています。

社員一人ひとりの多様な価値観を尊重しながら成長するためには、D&I（ダイバーシティ＆インクルージョン）が実現できる組織体制が重要だと感じています。

そのために、難民を背景に持つNさんだからこその視点が必ず活きてくるでしょう。弊社での難民人材の採用は初めての試みになりますが、今後、多くの難民人材が日本で活躍していくきっかけになれるといいと思っています。

WELgee代表渡部カンコロンゴ清花のコメント

半年前ICCでのソーシャルグッド・カタパルトのプレゼンにて、希望を持って日本に逃れてきた人々の存在についてお伝えをしました。経験やパッションや胆力を持つ若者たちの存在。

あとは、お互いを活かし合える企業や経営者さんに出会えるかで、これからの人生の歩み方が変わってくるのです、ということをお話し、直後に名刺交換をしに来てくださったのが橋本社長でした。「うちでもチャレンジできますか？」という言葉を覚えています。

「難民を雇用してあげる」ではなく「自分たちもチャレンジしたい」と捉えてくださったこと、まさにイノベーションの始まりだと感じています。

こういった未知なるチャレンジを重ねてきた会社なのだということを知り、それまで単にベースブレッドの１ファンだった私は直感でベースフード株式会社のファンになりました。

世界に挑戦するベースフード社と、世界で挑戦してきた難民人材のCo-Creation（共創）、急がず焦らず、でも楽しみに待ちたいと思います。Nさん、おめでとう！WELgeeはマッチング後も定着に向けて伴走してゆきます。