母国ではエリート、しかし日本で立ちはだかる日本語の壁〜アフガニスタンHさんの伴走〜
日本に留学経験がある彼らは、タリバン政権の標的になりやすく、大学関係者などのつてをたどり、なんとか日本に逃げてくることができた方たちです。現在、600名以上のアフガニスタン避難民が日本に暮らしていると言われています。
WELgeeが現在伴走を行う、Rさんもその一人。
博士課程を修了したエリートで、幼い子供4人の父親です。
日本で働くことを目指した先に、立ちはだかる「日本語」の壁。
30代という年齢や、妻や幼い子供4人を養うことを考えると、じっくり学んでいる余裕はない。
また、母国で自分が積み上げてきたもの、キャリア、立場などが日本では通用しないことに、プライドを傷つけられる。
私たちが「アフガニスタン」「難民」と聞いて想像する、戦争の苦しみやトラウマなどとはまた別の、一人の人間としての苦しみ・痛みがそこにあります。
そして、元留学生の高学歴な彼らならではの、日本での就労の難しさが、ここにあります。
逃れた先でも、彼らが生き延びる以上のことを諦めないためには。
祖国を今は諦めざるを得なくても、自分の未来を諦めないためには。
これからも、彼らの日本での生活は続きます。
アフガニスタンの情勢はまだ落ち着いたわけではなく、元留学生とその家族の受け入れも、続いていく予定です。
世間が忘れかけている今こそが、伴走者が必要な状況なのです。
だからこそWELgeeは今、丁寧に、中長期的に向き合っていきたいと考えています。