ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まってから昨日で2年でした。
「あっという間…」と思いつつ、本人たちにとってはどれだけ長い日々だったでしょう。日本にはいまもウクライナからおよそ2100人が避難しています。
創業期は、自力で日本まで逃れてきたアフリカや中東の人たちに関わることが多かったWELgeeですが、長期間する避難の中で、最近はウクライナ避難民の方の登録も増えてきました。(もちろんアフガニスタンや他の国からの相談も)
それぞれの国や地域での、20年とか40年分の人生があり、好きなことや専門性、特性、関わってきたこと培ってきたことやビジョンなどがある。
だからこそ、メンターやキャリアコーディネーターが一人一人に向き合い、
新しい出発点である日本でどう活かせるのか、どう掛け合わせられるのか、即戦力という観点だけではなく、企業とのカルチャーフィットや中長期なビジョンともすり合わせながら、
新しい価値創造や気づきのきっかけを同時に生み出すべく、キャリア形成のためのプログラム提供を経てのベストマッチを目指してきている。
本当にいろんな人が、様々な角度で力を貸してくださって、育成プログラムも少しずつ充実したり、企業での大活躍も生まれてる一方で、活動を伝えたときの相手の反応にもいろんな声がある。(特に初対面のとき)
「難民のくせに仕事選べるなんて思ってるのが甘い」
「市場のニーズがあるプログラマーに全員させればいいだけ。嫌なら帰ればいい」
「これまでの知見とか経験とかそれぞれの特性とか言ってる段階でNPOだなって感じ」
久々にこういうコメントをいただいた。
わからなくはない。
おっしゃりたいこともわからなくない!
経済的インパクトのみに振り切ったら、そういう事業に振り切り特化するのがよいはず。
でも、くー、、、
やっぱり大事にしたいことがあるんだなと、自分の身体の反応で気がついた。対話を続けることを諦めそうになるときもある。異なる意見があるのはめちゃくちゃ当然なんだけど、そんななかで私の知っている背景や前提やデータをなるべく共有できたらなと思いながら話をする。
政府の事業を委託の枠組みでやってるわけでも、誰かにこれをやりなさいと言われたことを作ってるわけでもない我々にとって、つまり、まだ今は、すべてを自分たちで決めてゆける自由のある中で、どんなことを大切にしたいのか、組織や事業の軸とするのかを改めて問われた気がした。
いったんは祖国を逃れなきゃならなかった人たちの人生再建のプロセスで、その尊厳が尊重されることは贅沢ではないはず。とはいえ、全てのフェーズやニーズをカバーするなんて1団体でできないから、いろんな団体やアクターと得意を組み合わせてゆきたい。
このニュースで取り上げていただいた日にちょうど上記のようなコメントをもらい、「君たちはいったい何がしたいのだ?」と言われ続けた学生創業期を思い出しました。問いや思考を繰り返しつつ、これからもチームWELgeeは一歩ずつ進みます。
記事、ぜひ読んでいただけたら嬉しいです。
日本で国際NGOに就職したアンナちゃんのインタビューもあります!
*****************************
2025年までに難民人材活躍100事例を創出。
「日本で人生を再建したい」という声にこたえるため、いま単発での寄付キャンペーンを行っています!
(WELgeeは事業収入と寄付収入を組み合わせて持続可能な運営を目指しています)
今回は、3月末までに50万円の目標に向けて、応援をいただけたら嬉しいです!!!